2008年7月5〜6日、京都の老舗呉服問屋 市原亀之助商店様にて『第五回 紬道場』が開催されました。
吉田手織教室より出品致しました生徒さんの作品の一部を、前篇・後編に分けてご紹介させて頂きます。
※■紬道場とは■
企画◇市原亀之助商店様(普段は親しみを込めて、市亀さん。と呼ばせて頂いております。)
最高顧問◇富山弘基様
技術系最高師範◇吉田紘三(吉田手織教室 主宰)
手織の技術の継承と育成を目的とし、織作家を目指す人たちを支援する活動。
作品を発表する場を提供し、様々な方に見て頂くことで作り手の技術及び「ものを作る心」を高め、その「人」と「作品」を広く世に広めていくことを目指している。
【作品その1(写真右・帯)】
うね織りを変化させ、視覚効果を生み出している帯です。これは経糸にタッサーシルクを使用し、柿渋で染めてあります。緯糸に黄繭・紙糸を使用していますので少し軽めの帯になります。


【作品その2(写真右・帯)】
あじろ織という技法を使った帯です。経糸の通し順と、緯糸の段数でくずし縞のように表現されている面白い技法です。これは普通のあじろと異なり、あじろを変化させ無地場を作った空間のあるものになっています。糸に擬麻(麻に似せた絹のこと)を用いており、ざっくりとした仕上がりになっています。


【作品その3(写真中央・着物)】
緯絣と組織が入った着物です。部分的に組織を緯糸で表現し、緯ずらし絣で色の変化を出して、表情豊かな着物になっています。


【作品その4(写真中央・着物】
菱絽の着物です。絽といえば経絽・ホラ絽などがありますが、これは地紋のように菱に絽が構成されています。とても涼しやかな夏の着物です。


【作品その5(写真中央・着尺)】
経縞と経絣です。絣にする糸だけをドラム整経し、括ってから糸をドラムからはずし染めを行い、括りを取ってドラムにはめ込み、無地場を間間に整経していきます。織る時は、絣上げ機を使って柄が合うように調整します。


(by Watanabe&Nambu)